神戸居留地を代表する「神戸商船三井ビル」が閉館を発表しました。
閉館する時期、なぜ閉館するのか、閉館後の跡地はどうなるのかを調査してまとめました。
神戸居留地の神戸商船三井ビルが閉館

神戸商船三井ビルが閉館する時期は?
神戸商船三井ビルが閉館するのは2027年6月末です。
ビルを所有する株式会社商船三井がビルの入居者らに対して、2027年6月末までに賃貸借契約を終了すると通告したようです。
神戸商船三井ビルは1922年(大正11年)大阪商船(現・商船三井)神戸支店として、地上7階地下1階の重厚感ある洋風建築として建設されました。
神戸大空襲や阪神・淡路大震災を乗り越え、完成時の姿をとどめる大正時代のオフィスビルとしては国内唯一で高い評価を得てきました。
神戸商船三井ビルが閉館する理由は?
神戸商船三井ビルが閉館する理由は老朽化により管理継続が困難になったためです。
神戸商船三井ビルは1922年(大正11年)に建設され、築103年になります。
2012年には、建物の外観を損なわないよう耐震補強が施され、業界でも注目を集めました。
しかしビルを所有する株式会社商船三井は
「建築費高騰を背景に、老朽化に伴う修繕費や維持費の大幅増加が見込まれ、事業採算性を維持しながら管理継続することが困難である」とし、「ビルを閉館せざるを得ないとの結論に至った」
引用元:神戸新聞NEXT
と入居者らに説明し理解を求めました。
神戸商船三井ビルが閉館した後はどうなる?

神戸商船三井ビルは閉館後どうなるかまだ決まっていません。
株式会社商船三井は閉館後のビルの扱いについては
「現時点で答えられることはない」
引用元:神戸新聞NEXT
と回答しています。
まだどうなるかは全くわかりませんが、建築的価値、都市景観的価値からも取り壊されるべきではないと思います。
建物自体が港町神戸にとてもよくマッチしていますし、神戸っ子からすると街自慢の建物の一つです。
立地的にも神戸居留地という、三宮・元町にほど近く観光にも利便性が高いエリアに位置しているので、建物の外観は残しつつ内装をリノベーションしてホテルにしてもおもしろいのではないでしょうか?
インバウンド需要はもちろん日本人も泊まってみたいと思いませんか?
神戸市では「歴史的建築物の保全・活用」を行っているので、こういった制度も活用して建物を保存していくことはできないでしょうか?
とにかく、神戸商船三井ビルは取り壊さずに活用していく方向を目指してもらいたいです。
まとめ
今回は神戸商船三井ビルが閉館!時期と理由、跡地はどうなるか調査!と題して記事をまとめました。
建築的価値の非常に高い「神戸三井商船ビル」が閉館するのはとても残念ですが、何とか取り壊さずに活用法を考えていただきたいものです。
再活用することができれば、神戸居留地の新しいシンボルとして活躍してくれるのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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